腰痛(筋肉編②)

腰痛(筋肉編②)の今回は胴回りの筋肉の異常についてお話します。

ここで重要な筋肉は腰の両サイドにある外腹斜筋と内腹斜筋です。

この筋肉は身体を捻る時に使いますので、一方向に多く捻るスポーツをやり過ぎると硬くします。

ゴルフ、テニス、野球、卓球、ボーリング、バレーボールのアタッカー運転手などなど。

他にもお腹に贅肉が沢山付いた方なども腹斜筋を硬くします。

この腹斜筋が硬くなると下腹部の腹圧が下がったり、内臓下垂の原因にもなりますし、膝関節症、四十肩、寝違い、手の母指腱鞘炎、眼圧が高くなるなど多くの病気の原因にもなります。

ぎっくり腰の患者さんは大体この腹斜筋がメインで硬くなっています。

その他には腹部の奥にある腸腰筋(腰をそる時に痛みを感じる)やそれに関係する腰方形筋(前屈みや中腰の痛み)など、これらの筋肉が硬くなっている方は慢性腰痛の方に多く見られます。

もちろん慢性腰痛でも急性腰痛でも前回お話したカチカチの殿筋がセットの場合が大半です。

これらの硬くなった筋肉を放置していると、しだいに腰の骨の変形が生じ、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの重度な腰痛へと移行していきます。

骨などの異常が出る前の筋肉の異常のうちに治療することが重要です。

レントゲンやMRIで異常が見つからなくても筋肉は悲鳴をあげているのです。

それら筋肉の異常(硬さ、歪み、筋膜の癒着etc)は決して湿布などでは治らないのです。

ストレッチも予防にはなりますが治療にはなりません。

早めの治療をおすすめします。

ついでにもう一つ追加するのが“側湾症”です。
正確に言うと筋肉でもあり骨でもあります。

側湾症を簡単に言うと、背中から見て背骨がSの字又は逆Sの字に曲がっていることを言います。

特に問題なのが思春期から曲がり出す側湾症です。

女の子に多く、大抵は逆Sの字のパターンです。

当院ではこの原因を一般的な整形外科で言われている姿勢から来るものとはとは考えず、脳の原因と考えています。

過去のブログの『側湾症』を参照してください!
https://www.tada89.com/2016/04/05/%E5%81%B4%E6%B9%BE%E7%97%87-%E3%81%9D%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%82%93%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86/

次回のシリーズ腰痛は、コロナ禍で特に増えた“脳(DLPFC)編”です。
お楽しみに!