側湾症(そくわんしょう)

前回に引き続き娘の話ですが、私の奥さんの親戚には側湾症を患っている方が多いのです。

私は基本的には、程度の差はあれ全ての病気は遺伝すると考えて患者さんを診察しています。

その方が患者さんの病の初期段階を見逃さずにいられるからです。

娘の場合もそうです。

親戚に側湾症が多いという事で、小学校5年生位から定期的に背骨をチェックしていたところ6年生の終わりくらいから、少しづつ側湾症が始まって来ました。

現在、西洋医学では側湾症に対してはコルセットを巻かせて成人になるまで経過観察をするだけだそうです。
そして成人になって側湾症の度合いによって手術をするかを判断するそうです。

出来れば手術をしないに越したことはありません。

手術は最後の手段でいいと思います。

その前に、何もしないで観察しているより、治る可能性のあることは何でもしてあげたい。

その点、鍼灸治療は副作用がないので、安心して子供にも治療がしてあげられます。

よって週2〜3日の側湾症に対して鍼灸治療を行うことにしました。

その後、中学3年になって初めて整形外科で側湾症をレントゲンでチェックしてもらいました。

その結果は「15歳でこの程度だったら大丈夫です」とのことでした。

私が見ても背骨のズレは最小限に食い止められ殆ど分からないくらいです。

ホッとしました。(親戚の側湾症は外から見ても分かるくらい曲がっていて、そのうちの1人は手術をしています。)

今後も成人になるまで、出来れば治療を続けていく予定です。

骨は曲がってしまったら基本的には戻りません。

進行する前に早めに気づいて適切な鍼灸治療をして良かったなぁっと思っています。