線維筋痛症

スペインでの臨床試験報告の記事です。

線維筋痛症とは、全身に原因不明の痛みやこわばりが生じ、その痛みはかなり強く、日常生活にも支障が生じます。
その線維筋痛症患者を対象に薬物と鍼を組み合わせた治療の有効性が調べられました。
スペインの施設で17歳以上で線維筋痛症と診断された参加者164人が登録され、そのうち153人が最後まで試験を完了しました。参加者は、鍼治療グループと偽の治療グループに分けられ、通常の薬物治療に加えて、それぞれの治療を週1回行いました。その結果は、

“鍼治療の方が痛みを軽減”

10週間痛みが軽くなっている割合が、鍼治療グループの方が偽の治療グループより多いという結果が出ました。
研究班は、「したがって、線維筋痛症患者への個別化した鍼治療の使用は推奨される」としています。』

このように海外では、鍼灸治療は、西洋医学からかなり注目を浴びています。私がカナダのトロントで鍼灸治療を行っていた時もそれを強く感じていました。
アメリカ、ハーバード大学医学部でも、松本岐子氏によって薬物だけでは改善が難しい難病に対して、長野式鍼灸治療と併用する研究で、いい結果を出しているそうです。
日本でもその様な状況が当たり前になる日が早く来るといいなぁと思っています。