腰痛(冷え性編)

シリーズ腰痛、今回は“冷え性編”
です。

冷えは万病の元で免疫力も低下させてしまうので、軽く考えてはいけないと思います。

見習い時代に師匠から「足の冷えている人の腰痛は治っても振り返し易いよ」って言われました。

基本的に多田鍼療院の治療は、まずはその人の苦痛を取る事に重きを置くので、最初は対症療法がメインになることが多いです。

苦痛をある程度、緩和させてから根本治療をしていきます。

ここで冷え性から来る腰痛の簡単な症例報告をします。

32歳女性
半年前から腰痛を患い、仕事も趣味(ダンス)も辞めざるを得ない状態。
歩行も辛い中、2時間近くかけて来院。
診た感じ数回で治るかなっと思いましたが、「今まで何軒も通いましたがいつも5〜10回で治ると言われるんですが何も変わらない。」と言われたので一筋縄では行かないと思いました。
案の定、治療後、何も変わらず2時間かけて帰られました。
計3回の治療でも全く変わらず。
それでも通ってくれました。
4回目くらいから、この患者さんの氷のように冷えた足に注目をしました。
7月なのに氷のように冷えています。
冬は霜焼けがひどいそうです。
治療を冷え性に重きを置き、この患者さんも熱心に、自宅でもモグサでお灸をしてくれたお陰で回を追うごとに腰痛は改善していきました。
その後、仕事復帰も出来、趣味のダンスも出来るようになりました。
開業して28年間、ここまで冷え性が腰痛に関係したケースはないと思います。

足の冷えは自律神経の乱れの原因にもなりますし、更年期障害などの婦人科疾患や様々な病気に関係して来ますので注意が必要です。

特に夏のクーラーには気をつけましょう!
冷え性体質になってしまう大きな原因となります。



次回のシリーズ腰痛は“内科編”です。
お楽しみに!